和の色名 春の色~春はあけぼの~

和の色名
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こんにちは、カラープランナーの かわべ みえ です。

桜が咲き始めると、いよいよ春がきた!という感じがします。
これは日本人の独特の感性なのでしょうか?

今回の和の色名の紹介は「春らしい色」をテーマに
してみたいと思います。

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春はあけぼの

春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく、山ぎは少しあかりて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる。
(清少納言「枕草子 第一弾」より)

春は夜明けの時間がことのほか素敵なの。
だんだん空がしらみんでいきながら、山際に光がさしてきて、
紫がかったピンクのような雲が細くたなびいている景色は
なんとも言えない美しさなの。

(って、これは私の訳なので、
こんな感じなんだなと思ってください。)

akatuki

春暁(しゅんぎょう)とは、
夜が明けようとしているけれど、まだ暗い時分のこと。

万葉の時代には「あかとき」とよばれ、
平安時代以降「あかつき」と呼ばれるようになりました。

それに対して曙は、暁よりやや時間的に遅い、
夜が明けようとする時間のことです。

余談ですが、「オーロラ」はローマ神話の
暁(あかつき)の女神 アウロラに由来していると言われています。

きらびやかな小袖幕

和の色名 春の色~卯月・桜の季節~の中でも
お花見についてふれましたが、
今回は江戸時代お花見について。

桜のお花見の起源は平安時代ですが、
お花見が庶民に広まったのは江戸時代中期以降と言われています。

8代将軍吉宗が隅田川や飛鳥山、小金井、御殿山などに
桜や柳、松を植える江戸の緑地計画を進めたことにより、
一般庶民の春の一大イベントへと変貌していきました。

女性は着飾ってお花見に出かけていきました。

特に裕福な町人たちは「小袖幕」と称して、
桜の木々の間に張った縄に小袖をかけて
幕の代わりにし、美しさを競っていたそう。

都度、小袖を新調し、庶民にはできない豪華な
花見をしていたようですよ。

なんとも贅沢な話ですね。

季節を感じる和の色名

今回は春を感じる色を中心にご紹介していきますね。

akebonoiro

曙色(あけぼのいろ)

浅く紫がかった黄赤で、夜明けの東の空の色です。

別名「東雲色(しののめいろ)」とも呼ばれ、
由来は昔の住居の明かりとりである「篠の目」から。

篠竹で壁や戸に荒い網目をつくり、日光や月光をとりいれていて、
転じて夜明けの空や夜明けそのものをあらわすようになったといわれています。

東雲色は江戸時代に誕生した色名です。

nijiiro

虹色(にじいろ)

紅花で染めた薄い絹地は、見る角度によっては
青みや紫みに見える美しさです。

kasumiiro

霞色(かすみいろ)

春霞、といえば遠くかすかな眺めがほのかに現れては消える
移ろいの季節。そんな夢の世界をあらわす色です。

shiracya

白茶(しらちゃ)

ごく薄い茶色で穏やかな上品な色。

ginsusutake

銀煤竹(ぎんすすたけ)

煤竹色の明るい灰色がかった色で、紀州茶の別名とも言われています。

negishiiro

根岸色(ねぎしいろ)

穏やかな渋い色です。

東京都台東区根岸は、上質な壁土の産地として有名で、
ここでとれた壁土「根岸土」で上塗りした土壁は
「根岸壁」と呼ばれました。

根岸色はこの壁の色で江戸時代中期に生まれました。

tokiiro

鴇色(ときいろ)

黄みがかった明るい淡紅色。

鴇が飛ぶときにだけ見える風切羽や尾羽に由来する色で、
江戸時代に誕生した色名です。

紅花や蘇芳で染められ、江戸時代には、
誰でも思い浮かべられるような身近な色でした。

tokiasagi

鴇浅葱(ときあさぎ)

鴇色に浅葱色が入った色と考えられています。

tokiironezu

鴇色鼠(ときいろねず)

赤みの明るい灰色。

usubeniaka

淡紅赤(うすべにあか)

濁りの少ない明るく華やかな色。

sekkou

窃黄(せっこう)

穏やかな黄色。
言葉の意味はひそかな黄色。
「窃」は「ひそか」という意味。

fushiiro

柴色(ふしいろ)

暗く濁りみのある淡紅色。

usuai

薄藍(うすあい)

その名の通り薄い藍色。

arasome1

紅花染めの淡い色で黄みが強いです。

arasome2

こちらは紅花染めが色褪せたような、かなり薄い色です。

退紅(あらそめ)

色見本を見ていただくと2つもあるの?
と思われると思います。

同じ名前の色名、じつはほかにもあったりします・・・。
ややこしいですねぇ。

kuchinashiiro

支子色(くちなしいろ)

支子の実で染めた濃い黄色です。
最初に色名があらわれるのは平安時代の「延喜式」です。

「口無し」にかけて「謂わぬ色(いわぬいろ)」という別名もあります。
和の色名、読み方も名付けられ方も知ると面白いものが多いです。

桜に負けないくらい華やかに着飾って
お花見にでかけていた江戸時代の人たち。
いまも昔も桜が好きな日本人に何ら変わりはありませんね。

今年も変わらず凛とした姿を見せてくれる桜に感謝したいと思います。

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