和の色名~江戸時代の色2~

ajisai 和の色名
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こんにちは、カラープランナーの かわべ みえ です。

歴史で見る和の色名。
江戸時代の色のご紹介2回目です。

前回の記事はコチラ
和の色名~江戸時代の色~

たくさんの色名が生まれた江戸時代。
伝統色が豊かにあるのは、言い換えれば、
文化が豊か、ということです。

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四十八茶百鼠 渋い茶、上品な鼠

この時代に爆発的に色名が増えた色が茶色と鼠色です。
48や100と言葉になっていますが、
実際にはこの2色だけで千を超える色が誕生しました。
驚きの色の数ですよね。

この爆発的な色名の増加の背景には
幕府が出した奢侈禁止令があり、
派手な色は贅沢品として町民たちには
使用が禁止・制限されていたことがあげられます。

活気ある町の民が黙ってただ従うわけがありません。
商人や町人たちが知恵を絞って作りだしたのが、
〇〇茶や〇〇鼠というたくさんの色名です。

実際には茶色や鼠色にほど遠く、
そのような色とは思えない色であっても、
「茶」や「鼠」がつくことで、決して華美な色ではありません、
というアピールをしたのです。

役人たちも厳しく取り締まることなく、
「〇〇茶」や「〇〇鼠」という名前であれば
お咎めはなかったようです。

これらの色は江戸の粋な気質ともあいまって、
とても人気となりました。

また、茶色は江戸時代以前には「檜皮色(ひわだいろ)」や
「落栗色(おちぐりいろ)」、「胡桃染(くるみぞめ)」などと
呼ばれていましたが、江戸時代になると「茶色」という色名で呼ばれ、
全盛期を迎えました。

和の色名

江戸時代に生まれた和の色名をご紹介していきます。

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遠州茶(えんしゅうちゃ)

きれいさび、として知られる遠州流茶道をつくった
小堀遠州の名前を冠した上品で淡い茶色です。

aoyaginezu

青柳鼠(あおやぎねず)

黄色に灰色をわずかに加えたような色です。

benikakenezu

紅掛鼠(べにかけねず)

赤みの灰色で、落ち着いた華やかさのある色です。

edocya

江戸茶(えどちゃ)

当世茶(とうせいちゃ)という江戸の人好みの色です。
「江戸」とつけることで流行の最先端であることを示しています。

fukagawanezu

深川鼠(ふかがわねず)

華美を嫌い、渋さを好んだといわれる芸者衆に好かれた色です。

fujinezu

藤鼠(ふじねず)

この色は江戸時代中期の色名。
その後、明治時代になり「新駒色」と名前を変えて
再度流行します。

kyoumurasaki

京紫(きょうむらさき)

赤みの強い色で、古代紫とも呼ばれます。
「古代」とついてはいますが、実際に誕生したのは
江戸時代です。

平安時代より紫色は高貴な色として使われていましたが、
平安時代中期(一条天皇のころ)に高官の衣服が黒に統一され、
いったん古来の紫色は途絶えてしまいました。

ただ、その後も染色技術自体は受け継がれ、
江戸時代に入ると人気の色となりました。

当時生まれた派手めの紫を今紫(いまむらさき)と呼び、
平安時代に愛された紫はこういう色だろう、と人々が想像し
作られた色です。

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江戸紫(えどむらさき)

青みの強い紫で、伝統の京紫に対し、
最先端の今紫(いまむらさき)として
名づけられました。

江戸郊外の武蔵野では紫草があり、江戸時代には
一帯で栽培され、たくさんの江戸紫に染められました。

kuwacya

桑茶(くわちゃ)

桑の根や樹皮を煎じて染めた色です。

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桑の実色(くわのみいろ)

熟した桑の実の深く渋い紅色です。

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鳩羽色(はとばいろ)

鳩の羽根のような色で、江戸後期に生まれた色名です。

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鶯茶(うぐいすちゃ)

江戸時代中期、女性の普段着の色として大流行した色です。

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紅檜皮(べにひわだ)

檜皮色は古代からある色名ですが、「紅」が冠されたこの色名は
江戸時代後期からのものです。

kassyoku

褐色(かっしょく)

茶系の暗い色です。
茶色が一般的な色名になると、
茶褐色と言われることが多くなります。

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黄褐色(おうかっしょく)

「褐」は目の粗い粗末な服の色という意味があります。

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千歳茶(せんざいちゃ)

宝暦時代(1751年~64年)に男子の小袖の色で
流行した色です。

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宗伝唐茶(そうでんからちゃ)

江戸時代初期、この色を染めだした京都の染師
鶴屋宗伝の名前を冠した色名です。

kobicya

媚茶(こびちゃ)

濃い深い茶色です。

昆布の色に似ている「昆布のような茶色」がなまって、
「こびちゃ」となり、「媚」と言う字があてられたと言われています。

8代将軍 吉宗の時代に庶民の間で、小袖の色として流行しました。

ちなみに隅田川花火大会は、同時期の1733(享保18)年に、
前年の大飢饉によって亡くなった方の霊を弔うために、
吉宗将軍が水神祭りを行い、花火をあげたことが起源とされています。

sanngoiro

珊瑚色(さんごいろ)

黄みがかった淡い紅色です。
アカサンゴの骨軸の色で、珊瑚は古くから
かんざしや指輪など、装飾品に使われていました。

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赤丹(あかに)

平安時代の祝詞に残されている色名です。

いかがでしたでしょうか?
人々のアイディアによって生まれた数多くの色名。
とても面白いですよね。

まだまだ江戸時代の和の色名のご紹介は続きます。
おつきあいいただければ幸いです。

最後まで読んで下さってありがとうございました。

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