和の色名~最も色彩豊かだった時代~

yaezakura 和の色名
スポンサーリンク

こんにちは、カラープランナーの かわべ みえ です。

今日は最も色彩豊かだったといわれる平安時代の色について、
和の色名のご紹介をしていきたいと思います。

少し長くなってしまうので2回に分けてご紹介しますね。

これまでの歴史の中の和の色名を見ていくシリーズの続きです。

スポンサーリンク

最も色彩にあふれていた時代

日本でもっとも色彩豊かだった、と言われる時代が、
ちょうど天平文化から平安時代にかけてのころです。

※天平文化(てんぴょうぶんか)は、時期では8世紀の中頃までをいい、
奈良の都平城京を中心にして華開いた貴族・仏教文化である。
この文化を、聖武天皇のときの元号天平を取って天平文化と呼ぶ。 Wikipediaより

奈良の平城京から、長岡京、そして平安京へと遷都していくなかで、
794年の平安京への遷都から100年後、菅原道真の進言により、
遣唐使を廃止し、日本独自の文化が成長していく時代でもあります。

「古今和歌集(905年)」や「枕草子(995年)」、
「源氏物語(1010年)」が生まれる時代です。

唐風文化に対して、国風文化と呼ばれます。

benihi

紅緋(べにひ)

鬱金(うこん)や支子(くちなし)などの黄色と
紅花を染め重ねた色です。

asabeni

浅紅(あさべに)

紅色を染めた薄紅の別称。
平安時代、高価な紅色は禁色でしたが、
紅の量を少なくした薄紅は「許し色」でした。

rokusou

緑衫(ろくそう)

平安時代の六位の官人が着た色とされています。

kikuchinashi

黄支子(きくちなし)

支子だけで染めた伝統色。
深支子、浅支子には紅色が含まれます。

fukakikuchinashi

深支子(ふかきくちなし)

支子染の黄色に紅花染を重ねて赤みを加えた深い色です。

asakikuchinashi

浅支子(あさきくちなし)

支子染の黄色に紅花染を重ねて赤みを加えた浅い色です。

また、820年「弘仁格式」により
黄櫨染(こうろぜん)が天皇の色に定められました。

※黄櫨染(こうろぜん)についてはこちらに詳しく書いています。

平安時代の色

かさねの色め~平安時代の色~の中でも記載していますが、
平安時代の色は「延喜式(えんぎしき)」の中に記されています。

平安時代の色名は『延喜式(えんぎしき)』とよばれる
政府公式の規則集にまとめられています。

701年の「大宝律令(たいほうりつりょう)」、
「弘仁式(こうにんしき)」、「貞観式(じょうがんしき)」などを
経て完成した50巻に及ぶ規則集で、

14巻「縫殿寮式(ぬいどのりょうしき)」に、宮中での
衣服製造管理や色名、染色方法がしっかりと記録されています。

mokurannjiki

木蘭色(もくらんじき)

古代の色で、見本色のような暗い紅色のほか、
渋い黄色など諸説あります。

cyoujiiro

丁子色(ちょうじいろ)

平安貴族に好まれた落ち着いた色です。

ruriiro

瑠璃色(るりいろ)

紫を帯びた濃い青で、宝石のラピスラズリの色。

「瑠璃」とは仏教で珍重された7つの宝「七宝」に
挙げられる青色の宝石の色を表し、
最上の青に対する美称で、キリスト教、仏教で
至上の色として神聖視されています。

キリスト教では「マドンナブルー」とも呼ばれます。

asakiki

浅黄(あさきき)

刈安草と灰汁で浅く染めた色。
平安中期には浅葱色との混乱がはじまり、
江戸時代には「薄玉子」と呼んで区別していたとか。

fukakiki

深黄(ふかきき)

青みがかった浅黄に対し、紅色の多い橙色に近い色です。

nakanosuou

中蘇芳(なかのすおう)

「延喜式」では蘇芳は、「深・中・浅」の3段階に分けられていました。

asakisuou

浅蘇芳(あさきすおう)

蘇芳の淡い色。
渋さの中に明るい華やかさがある色です。

akashiroturubami

赤白橡(あかしろつるばみ)

赤みのある茶色。
橡はクヌギの古名ですが、赤白橡の染料にはクヌギは使われず、
櫨と茜を混ぜて染めました。

上皇が着用してからは禁色。
上皇が着る時には「赤色(あかいろ)」とも言われます。

歌人の大伴家持が好んだ色だそうです。

nakanokurenai

中紅花(なかのくれない)

紅花だけで染めた明るい紅色です。

kiasamidori

黄浅緑(きあさみどり)

「延喜式」によれば黄みの強い黄緑です。

日本で最も色彩が豊かだった時代。
たくさんの色で華やかにあふれていたことがわかります。
前編はここまでです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました