和の色名 秋の色~霜月・山が色づくころ~

autumnleaves 和の色名
スポンサーリンク

こんにちは、カラープランナーの かわべ みえ です。

10月も下旬となり、朝夕は少し肌寒く感じる日もありますね。
イチョウの葉が黄色く染まり、丸い実をつけるころ。

熟した実が落ちて、食べると美味しい銀杏ですが、
外皮は独特の香りが漂います。

大阪は御堂筋にイチョウ並木があり、
この季節は独特な香りが漂っていたなぁと、
北浜・淀屋橋エリアで働いていた頃を思い出します。

山が赤や黄色に染まるのも間もなくです。

今日は秋から冬の入口あたりにふさわしい、
和の色名をご紹介していきたいと思います。

スポンサーリンク

山装う(やまよそおう)

紅葉といえば、楓の葉っぱが代表的ですが、
様々な木々が色づく様を「桜紅葉」、「柿紅葉」などと呼び、
また、秋の山が紅葉する様子を「山装う」と呼びました。

春の山は「山笑う」、夏の山は「山滴る(やましたたる)」、
そして冬の山は「山眠る」。

それぞれの季節を見事に表現する言葉は、
中国の画家の言葉に由来しています。

また、万葉集では「黄葉」と書いて「もみぢ」と
読ませているものもあります。

中国には黄色になる楓が多かったらしく、
平安時代以前はその影響で「黄葉」と表されたのです。

平安時代に入り、「紅葉」と書くようになったそうです。

後の月 十三夜

後(のち)の月と呼ばれる旧暦9月13日の十三夜は
この頃収穫される栗や大豆をお供えするので、
「栗名月」や「豆名月」と呼ばれます。

この十三夜のお月見は日本オリジナルの文化で、
十五夜が中国から伝わったお月見文化なのに対し、

日本風のお月見は、まず十五夜のお月見をして、
同じ場所で翌月十三夜のお月見をします。

十五夜と十三夜を併せて、「二夜(ふたよ)の月」と呼ばれ、
十五夜を眺めて、十三夜を見ないのは、
「片月見(かたつきみ)」として忌み嫌われたそうです。

和の色名

秋にふさわしい和の色名を紹介していきます。

momijiiro

紅葉色(もみじいろ)

鮮やかな赤で、紅葉したカエデの葉の色です。
平安時代には襲の色めとして用いられ、紅紅葉、櫨紅葉、
青紅葉、楓紅葉、桜紅葉、柿紅葉、混紅葉など細分化して
合わせる色を変えていたそうです。

koimomiji

濃紅葉(こいもみじ)

紅葉色に少し黒が入った、強い赤です。

kuchibairo

kuchibairo2

朽葉色(くちばいろ)

朽ちた落ち葉の色。
平安時代中期からある伝統的な色名です。

朽葉色には数多くのバリエーションがあり、
いずれの色も中間色の穏やかな色です。

「枕草子」、「源氏物語」、「平家物語」にも
登場する朽葉色は「朽葉四十八色」と呼ばれるほど。

江戸時代になると朽葉色系統の色は、
「○○茶」と呼ばれるようになりました。

usukuchiba

淡朽葉(うすくちば)

淡く明るい淡朽葉は、秋の枯野の侘しさを表しています。

koikuchiba

濃朽葉(こいくちば)

鮮やかな濃朽葉は、秋の紅葉の最後の時間を表します。

akakuchiba

赤朽葉(あかくちば)

紅葉を連想させる黄赤。
「蜻蛉(かげろう)日記」や「宇津保物語(うつほものがたり)」などの
平安文学によく登場する色です。

平安時代には秋に着用する色として人気がありました。

kikuchiba

黄朽葉(きくちば)

くすみのある黄色みを帯びた朽葉色。
秋が進むと黄色に色づく木の葉はイチョウなどをあらわした
染色における色名です。

平安貴族たちに人気のあった色です。

kuriiro

栗色(くりいろ)

暗い赤褐色で熟した栗の実の表皮のような色。
江戸時代後期の色名で、栗皮色とも呼ばれます。

栗は縄文時代の人々の主食だったそうです。
平安時代になると京都・丹波で栽培され、
「延喜式」には、乾燥させて皮を剥いた搗栗子(かちぐり)や
蒸して粉にした平栗子(ひらぐり)などが登場します。

ochiguriiro

落栗色(おちぐりいろ)

平安時代中期からの色名です。
「源氏物語」にも登場します。

栗色よりも少し黒ずんだ濃紅色をしています。

kuriume

栗梅(くりうめ)

江戸時代中期、8代将軍徳川吉宗の時代に流行した、
赤みのある栗色です。

江戸時代前期に人気のあった「栗色の梅染」が
略されたものと言われています。

kuriumecya

栗梅茶(くりうめちゃ)

栗梅よりさらに濃く深い色です。

kurinezumiiro

栗鼠色(くりねずみいろ)

穏やかで暖かみのある鼠色です。

冬になる前に、景色が徐々に色づき深まる秋。
この季節は、春の花や緑と同様に、たくさんの色を目にすることができます。
何気なく歩いている道すがら、色を楽しめるといいですね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました