和の色名 春の色~卯月・桜の季節~

cherryblossoms 和の色名
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こんにちは、カラープランナーの かわべ みえ です。

桜の花がお好きな方も多いと思います。
儚げでほんの一瞬ともいえるような短い期間に咲き誇る姿は、
毎年心を満たしてくれますね。

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お花見の花は梅だった

現在、「お花見」と言えば、多くの人が
桜を思い浮かべるのではないでしょうか?

桜がお花見の花として見られるようになったのは、
平安時代といわれています。

それ以前、奈良時代はお花見と言えば、
「梅」が主流でした。

783年ころの「万葉集」には梅について詠まれた歌が
桜の約2倍ありますが、905年の「古今和歌集」では
その数が逆転しているところからも、桜の人気がうかがえます。

この間に、御所の紫宸殿正面の
「右近の橘と左近の梅」は桜にとってかわられ、
現在でも「右近の橘と左近の桜」となっています。

現代で桜と言えば、ソメイヨシノやヤエザクラを思い浮かべますが、
平安時代はヤマザクラが主流でした。

ソメイヨシノは比較的新しい品種で、江戸時代につくられたものだそうです。

古代日本の合コン?!

お花見発祥の由来といわれている歌垣(うたがき)。

若い男女が出かけて食事をしながら求愛の歌をかわし、
ペアになる行事があったそうです。

それが歌垣。

古代日本では、気候の穏やかな春や秋の日に、
場所を定めて歌垣が催されていました。

今で言う、「合コン」みたいなものでしょうか?

女性を巡って、歌で決着をつけることもあったとか。
なんとも風流ですね。

平安時代のお花見

桜のお花見の起源は平安時代。
宮中で雅やかにヤマザクラを愛でる様子が
「源氏物語」にも描かれています。

「花宴」で桜花の宴に招かれた光源氏のお召し物が、
のちほどご紹介する二色(桜色と葡萄染)でコーディネートされています。

葡萄染は桜色をひきたてる色として使われています。

季節を感じる和の色名

今回は「桜」がついた色名とまつわる色をご紹介したいと思います。

sakurairo

桜色(さくらいろ)

紅染でもっとも淡い色。
平安時代からの色名です。

usuzakura

薄桜(うすざくら)

紅染のもっとも淡い色が桜色。
それよりもさらに「薄い」とされる色です。

haizakura

灰桜(はいざくら)

少しグレイッシュな桜色です。
上品で穏やかな色み。

sakuranezu

桜鼠(さくらねず)

桜色と鼠色をあわせた色。

kabazakura

樺桜(かばざくら)

花ではなく樹皮の色を模したものと考えられる色です。

asakiebiiro

浅葡萄色(あさきえびいろ)

平安時代の「延喜式」の葡萄色(えびいろ)はこのような色で
古代の浅葡萄色(あさきえびいろ)に近いものとされています。

kokiebiiro

深葡萄色(こきえびいろ)
熟した山ブドウの実のような色です。
今日では葡萄色(えびいろ)はこのような深葡萄色(こきえびいろ)を指します。

oriebi

織葡萄(おりえび)

経糸(たていと)を赤色、緯糸(よこいと)を紫で織った
葡萄色(えびいろ)の織物の色。

「葡萄」と書いて「えび」と読むのは、
古来より自生するヤマブドウが「葡萄葛(えびかずら)」と呼ばれていたためで、
「葡萄色」が「ぶどういろ」と呼ばれるようになったのは、
江戸時代中頃からとのことです。

また、「枕草子」でも葡萄染の言葉が多く使われています。

当時、官位が最上位と次位が深と浅葡萄色で構成されており
葡萄染のお召し物を見て、官位が上がったことを喜ぶ姿などが
描かれています。

当時の貴族の間では憧れの色が「葡萄染」だったようですね。

今回は「桜」という言葉がつく色名と
まつわる色をご紹介しました。

この時期しか楽しめない特別感がいっぱいの「桜」。
様々な想い出が今年も作られると思います。

心地よい季節、ぜひ桜を楽しみたいですね。

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