和の色名 春の色~新緑の季節~

freshgreen 和の色名
スポンサーリンク

こんにちは、カラープランナーの かわべ みえ です。

春はお花の季節でもありますが、
新緑がまぶしく美しい季節でもあります。

新芽が芽吹き、美しく萌出ずる春の山の様子をあらわす
「山笑う」という言葉は春の季語。

今日は新緑に因み、「緑」の和の色名をご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

十六団子の日

3月のひな祭りやお彼岸に並ぶ春の行事の一つとして、
今でも行われている風習で、特に東北地方や北陸地方に
伝統行事として残っていると言われています。

農事に関わる伝統として、3月16日に十六個の小さいお団子を
供えるところからこう呼ばれます。

米の豊作を神様に祈願するための神事です。

春になり山から種子を持って里へ下りてくる田の神様を
3月16日に16個の小さいお団子を供えて迎えます。

そのお役目を果たしていたのが「早乙女」とよばれる女性です。

この日は天候が荒れやすく、「田の神荒れ」と呼ばれ、
神様に出くわさないように、田んぼに行っては
いけないことになっていたそうです。

そして11月16日(地域によっては10月16日)に、
16個のお団子を供えて神様を山にお見送りし、
その年の米作が終わりを告げます。

実は「16」という数字は、和菓子と深い関わりがあるそうです。
はじまりは賀茂神社に悪疫を祓うために16個の和菓子を
供えたところから、16という数字にまつわる風習が
始まったとされています。

室町時代以降に広まった風習「嘉定喰い(かじょうぐい)」は、
旧暦の6月16日に無病息災を祈願し、16個のお餅を無言で食べます。

これが江戸時代になると当時の通貨の16文でお菓子を買い、
笑わずに食べきることで無病息災で過ごせるという風習となったそう。

現在は6月16日が和菓子の日として制定され、
供えたお餅をお善哉に入れて無病息災を祈願する風習になっています。

緑色の和の色名

今回は新緑を感じる「緑」の和の色名をご紹介します。

moegiiro

萌黄色(もえぎいろ)

萌木色と書かれることもあるこの色名。
黄みの強い緑、黄緑の代表格です。

春の萌え出る若葉の色を表していて、平安時代より使われてきました。

エネルギッシュな若さの象徴として、若い武士の鎧にも使われていました。
「平家物語」の中では、平敦盛(17歳)や那須与一(20歳)が
萌黄色の鎧を着た姿が描かれています。

wakakusairo

若草色(わかくさいろ)

濁りみの少ない明るい鮮やかな黄緑で
明治時代以降にできた比較的新しい色名です。

春の大地に芽吹いたばかりの若草が
野山を覆ったような、春の訪れを感じさせる色です。

「伊勢物語」ではフレッシュなイメージから
若い女性の例えとして使われています。

uguisuiro

鶯色(うぐいすいろ)

さえずりで春を知らせてくれる鶯は別名「春告鳥」、
鶯の羽根のような色です。

濁りみのある黄緑色で、江戸時代に誕生した色名で、
もっと古くからある「鶯茶」という色
(鶯の背中の色のような色)と
間違われることがあったようです。
(鶯の羽根と背中の色が違うのか?と私はまずそこが疑問でした・苦笑)

江戸時代は鶯をペットとして飼うのが流行していたそうで、
鶯色の着物も人気だったそうです。

折から「奢侈禁止令(しゃしきんしれい)」が出されていて、
派手な色は使えなかった時代。こういう渋い色が人気でした。

kagemoegi

陰萌黄(かげもえぎ)

落ち着きのある黄緑。
江戸時代の「貞丈雑記」には木賊色(とくさいろ)に近い、
と記されているそうです。

木賊色ってどんな色って思いますよね?
色見本を貼り付けておきますね。

tokusairo

木賊色(とくさいろ)

yanagiiro

柳色(やなぎいろ)

柳の葉のような穏やかな色。
柳は昔から日本人の生活に近く、「万葉集」にも多く詠まれています。

そして、柳色は桜色とともに日本の春を代表する色。
「柳」という言葉がつく色名は14個あるといわれています。

aoyagi

青柳(あおやぎ)

柳色より青みのある色です。

ryuryoku

柳緑(りゅうりょく)

青柳よりさらに青みの強い緑に近い色。

urayanagi

裏柳(うらやなぎ)

柳の裏葉のような色で、灰色がかった柳色をしています。

yanaginezu

柳鼠(やなぎねず)

柳色をくすませた色。穏やかな色みです。

usuyanagi

薄柳(うすやなぎ)

春の柳を遠くから見ると明るい光を受けて眩しい。
明るい黄緑色なのになぜか凶色でもあるといわれます。
※凶色・・・古来の喪の色。

いかがでしたでしょうか。
緑があふれ、全てのものに躍動感を感じる季節。
景色の中の色がどんな色か目にとめてみてください。

今まで気にとめていなかった景色が見えてくるかもしれません。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました