目の錯覚~より美味しそうに見える色の仕掛け~

candygirl コラム
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こんにちは、カラープランナーの かわべ みえ です。

寒い日が続いています。
この時期、よく目にする「みかん」のネットの色や
「オクラ」のネットの色の仕掛けを書いてみたいと思います。

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ミカンのネットの「色」

寒い時期、おみかんが美味しい季節になりましたね。
昔はコタツでテレビを見ながら、よく食べてました。
そんな思い出をお持ちの方、多いのではないでしょうか??

オレンジ色に熟したおみかんは、甘くてジューシー。
バナナ同様、気軽に食べられるのも魅力です。

orange

このおみかんですが、赤いネットに入って
売られているのをよくみかけませんか?

こんな感じ。

orange2

ありますよね。

赤い細長いネットに縦になって入っていたり、
赤いザルに盛られていたり・・・

もちろん、箱売りや透明のビニール袋に
入っているものもありますが、
圧倒的に赤いネット、多くないですか?

青とか緑のネットに入ってるのは、
あまり見かけないですよね。

これには、れっきとしたワケがあるのです。

suprised

それは・・・オレンジ色のおみかんが、
「より熟して美味しそうに見える」から、なんです。

では、比べてみましょう。

orange2
orange3

中身が同じおみかんでない、というのはありますが、
赤いネットに入っている方が、オレンジ色が濃く見えませんか?

これは、目の錯覚でそう見えるのですが、
オレンジ色が濃く見える方が、熟して美味しそうに感じませんか??

同化現象「色相同化」

色彩学的に色相環で説明してみます。
色の上に番号とアルファベットがあります。

5:Oがオレンジ色で、
2:Rが赤。

shikisoukann

我々の目の構造で、本来の色は変わっていないのに、
オレンジ色が赤の方に寄るように見える、ようになる、
錯覚が起こります。

たとえば、12:Gは緑なんですが、
オレンジ色に緑のネットをかけると、
緑の方に色が寄るようにみえてしまうので、

オレンジ色が薄く(もしくは、黄色に近づいて)
見えるようになるので、せっかく熟しているのに、
本来の色より、少し酸っぱそうな色にみえてしまいます。

この目の錯覚は「同化効果」とよばれます。

「同化」には、いろいろと種類があるのですが、
色相が動いているように見えるこのような例は
「色相同化」とよばれます。

画像を探したら、面白い画像がありましたよ。
jikkenn

色の見え方はこんな風に、同じ色でも、
周りにある色の影響で、かなり変化します。

オクラのネットの「色」

これはミカンだけでなく、オクラも同化の原理を利用しています。
okura

でね、オクラって、緑のネットに入れて
売ってること多くないですか?

okura2

ここにも「色の仕掛け」があるんですー。

オクラって、生の状態だと、緑と言っても、
少しくすんだ緑をしています。

茹でると、パッと鮮やかな緑になって、
なんだか、生の状態より美味しそうに見えますよね。

okura3

同じ「緑」ですが、鮮やかさが
「生」の状態と「茹でた」状態で異なります。

少しでも美味しそうな緑に見えるように、
「生」のオクラより、鮮やかな緑色のネットをかけているんです。

目の錯覚で、元の色より鮮やかで明るく見えるようになるんです。

私たちの目って、本当に不思議に出来ていますね。

同化現象「彩度同化」

色彩学的にみてみると・・・

tone

上にあるPCCSトーン表では、横軸に彩度という、
鮮やかさが表されていて、
横軸が右にいくほど、より鮮やかになっていきます。

では、「生」の状態のオクラの色を、
左からも下からも2番目にある「d」ダルトーンの緑、
かけるネットの色を、右上にある「b」ブライトトーンの緑とします。

「d」ダルトーンが「b」ブライトトーンの方に寄っていく
(逆も然り、「b」ブライトトーンは「d」ダルトーンに寄っていく)ため、

彩度という鮮やかさの点で、元のオクラの色は、
より鮮やかに見えるようになるのです。

これを「彩度同化」とよんでいます。

比較画像を探してみました。
okura4

緑のネットに入ってる方が鮮やかに見えますよね。

こんな感じで、実は色の力を日々、
われわれは生活の中で使っているのです。

身近なところにある、カラー戦略の一つ、と言えますね。

※みかん、PCCS色相環、オクラ、PCCSトーン表の画像は全てお借りしています。

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