高齢化社会を「色」から考える

fireworksofsumida 色彩
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こんにちは、カラープランナーの かわべ みえ です。

「色」にできることってなんだろう?

今回のコロナ騒動の日々の生活の中で、いろいろと考えることがありました。

普段セミナーでは似合う色のことをお伝えする機会が多いのですが、
「自粛生活」という中において、「似合う色」だとか「似合う服の形」
なんてことは、どこか虚しく感じてしまい、発信することさえできずいました。
(これは私個人の考えであって、全てを否定しているわけではありません。)

まだまだ明確な答えは出せてはいませんが、非常事態においての
「色彩」にできることやそれを伝える者ができることを深く考えて、
生活の中で活かしていただけることを発信していかないといけないと思っています。

「色」にできること。
「色」ができること。
「色」だからこそできること、を考える。

こちらの記事はアメブロでのブログ記事に
加筆修正したものです。

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超高齢化社会を迎える日本

2025年には、4人に1人が高齢者、となる日本。
5年後なんて、すぐです。すぐ。

ご高齢のご家族が一緒に暮らしていらしたり、
または、遠く離れて暮らしている、という方も多いと思います。

私たちの生活は視覚から得る情報が約90%と多いですが、
年齢を重ねるに従って、本人も気付かない間に、

視覚機能が低下し(老眼や白内障など)、
日常生活の中での危険が増えていきます。

また現代社会はパソコンやタブレット、スマホなどを使うことが多く、
若くても目の老化が始まっている人もいるそうです。

そこで、誰もが安心安全に暮らしていくために
「色」にできること、「色」ができることを
生活空間の中に取り入れてみるのは、いかがでしょうか?

「色」だからこそできること、があるのです。

誰でも暮らしやすい優しい空間

たとえば、
高齢の方、障害をお持ちの方、怪我や病気をしている方、妊娠中の方。

それぞれ、その立場になってみないと、どういったことが不便なのか、
どういったところが不親切なのか、などは普段の生活の中では
なかなかわからないものです。

思ってもみなかったことが、不便であることもあると思います。

健康であったり、若い時などは、そういった不便に
思い至ることってなかなか難しいと思うのです。

たとえば、今後高齢化社会の中で、若い方の中には、

身体が動かなくなってきたときには
オンラインで買い物して届けてもらえばいいじゃない?

とおっしゃる方もいらっしゃいますが、

年齢を重ねて、ITの技術の進歩についていけるのか、
はたまた、画面を見ることも難しい、操作がわからない、
なんてことが往々にしてあるのではないかと思うのです。

今は若くてITが得意、とか、興味がある、という方には、
年齢を重ねた時に今現在と同じようにはいかない、
ということがなかなか想像しずらいですよね。

加齢とともに変化する視覚機能の低下を
高齢視(こうれいし)」とよびます。

たとえば、
老眼だと、全体がぼやけ、ピントがあいにくくなります。

白内障の場合は、全体に薄暗く見え、
水晶体の濁りは眩しさを増長させたりします。

肌や骨、歯などは年齢を重ねると黄変(おうへん)します。

同じように、目も黄変し、全体が不透明な黄色いフィルターに
覆われたようになり、青と黒を区別しにくくなったりもします。
(※ 「色順応」という働きがこの色変化を修正しれくれるので、
世界が黄みに染まったようには見えるわけではありません。)

・小さな文字が読みずらい
・駅の自動券売機や銀行のATMのディスプレイが見えにくい
・階段の段差が分かりずらい
・自動車のヘッドライトがことのほか眩しく感じる

などなど、若年者に照準をあわせた色彩設計のものが世の中には多いです。

なんせ、作るのは若年者だから仕方ないと言えば仕方ないのですが・・・

そんな機器が高齢者にとっては不便であり、不安感を募らせたり、
思いもよらない事故を誘発することもあります。

家庭でできる工夫

家庭内で起きる事故をなるべく未然に防ぎ、
高齢者の方が安心安全に暮らしていくために、
視認性(しにんせい)や誘目性(ゆうもくせい)を
考慮した色を用いる必要があります。

視認性・・・色の見えやすさ
遠くから見てわかりやすい看板とそうでない看板ってありますよね。
わかりやすいものを「視認性が高い」といいます。

背景の色と図の色に明度差(明るい暗いの差)があるもの、
次に色相差と彩度差が大きい配色、が視認性が高くなります。

例えば、こんな看板が「視認性が高い」です。

attention

画像はお借りしました。

段差など危険な「物」「場所」、手すり、椅子の座面などは
「視認性」を意識してみてください。

家の中で黄色と黒は難しいと思いますので、そんな時は
薄いブルーと濃いブルー、などのように明暗をハッキリさせるといいですよ。

誘目性・・・色の目立ちやすさ
多くの色の中で目立ち、引きつけるもの。
暖色系で高彩度の色が「誘目性が高い」と言われています。

例えば、こんな看板は「誘目性が高い」です。

arrow

画像はお借りしました

コンセントやスイッチなどは「誘目性」を意識してみてください。
周りを囲ってみると、「ココだよ」というのがわかりやすいです。

目に優しいインテリアカラー

高齢者の方は、外で働いたり、活動したりする若年者より、
長時間、家の中で過ごすことが多いのではないかと思います。

そのため、疲れにくい色を使ったり、
色で気分転換ができるといいですよね。

長く過ごすリビングルームや自室、寝室などは目への刺激が少なく、
穏やかな彩度の低い中間色を使い、居心地のいい空間にする。
(※ 中間色:純色(一般に言う原色)に灰色を混ぜてつくられる濁色)

玄関や廊下、トイレなど、短時間しか使わない場所は
アクセントカラーでメリハリをつけると、気分転換の手助けにもなります。

カーテンや小物に明るい色を使うことで、
沈んだ気持ちに明るさを持ち込みます。

また、緑は目に優しい色なので、長時間見ていても疲れません。

右脳を活性化させる

色をイメージしたり、選んだり、塗ったりすることは
右脳を活性化させると言われています。

また、色を塗る作業は指先を使いますので、
運動神経のためにもいいのです。

塗り絵や色紙を貼る貼り絵などは、
リラックス効果もありますし、オススメです。

本屋さんではたくさんの塗り絵の本も売られています。
気軽に始めやすいものだと思います。

画材は色鉛筆が入りやすいかと思いますが、
柔らかいタッチの画材もおすすめです。
クレヨンやパステルなど、100均で売られているものも
とても使えるのでオススメです。

また、ただ色を塗るだけでもとても良い効果があります。
15分間色を塗ると、瞑想と同じヒーリング効果があると
言われています。

うまく塗ろうと思わなくていいのです。
ただ、塗りたい色を塗る。
それだけで十分なのです。

是非、取り入れやすいところからはじめてみてください。

今日は色にできることを考えて書いてみました。
また、情報がありましたらお伝えしますね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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